失業手当(失業保険)とは?対象者、条件、支給期間や申請手順を徹底解説!

  • 失業してしまったけど、何から始めればいいの?
  • 失業手当って聞くけど、本当にもらえるの?どうやって?

本記事では、こんな不安を抱えているあなたにぴったりの情報をまとめています!

  • 支給条件
  • 支給期間
  • 支給金額
  • 申請の手順

ハラーワークの公式ページではかなり複雑に記載されていますので、本記事ではできるだけ簡潔にわかり易く記載しています!
10分程度で読めると思いますので是非参考にしてください!

ヤメナビ編集部

退職や転職を考えている人は必ず読むべし!

目次

失業手当(失業保険)とは?

失業手当(失業保険)とは、雇用を失った人々が新たな職を見つける間の生活を支援するための給付金です。
正式には雇用保険からの給付であり、一定期間働いた経験がある人が対象となります。
この手当は、仕事を探すための時間を確保し、経済的な不安を和らげることを目的としています。

失業手当(失業保険)を受け取れる条件とは?

基本的には、働いた期間や、どのように失業したかがポイントになります!

  • 自己都合退職の場合
  • 会社都合退職の場合

【自己都合退職】

  • 一般離職とは?
  • 特定理由離職とは?

一般の離職の場合

一般の離職とは、個人的な理由や会社の事情により、自らの意志または合意のもとで職を辞することです。(定年、契約期間満了も含む)

<失業手当が受け取れる雇用保険の条件>
離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間(※)が通算して12カ月以上あること

※被保険者期間とは、雇用保険の被保険者であった期間のうち、離職日から1カ月ごとに区切っていった期間に賃金支払いの基礎となった日数が11日以上ある月、または賃金支払いの基礎となった労働時間数が80時間以上ある月を1カ月として計算します。また、1カ月ごとに区切っていった期間が満1月ない場合は、1カ月とは計算されません。

  • 一般離職とは?
  • 特定理由離職とは?

特定理由離職の場合

自己都合での退職だとしても、以下のような理由がある場合、「特定理由離職者」として認められます。

  • 有期労働契約の更新を希望したが、認められず離職した人
  • 出産や育児により離職し、受給期間の延長措置を受けた人
  • 父・母の扶養や介護など、家庭事情の急変により離職した人
  • 配偶者や扶養親族と別居生活を続けることが困難になり離職した人
  • 特定の理由で、通勤が困難になり離職した人
  • 企業の人員整理などで、希望退職者の募集に応じて離職した人

<失業手当が受け取れる雇用保険の条件>
離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間(※)が通算して6カ月以上あること

  • 自己都合退職の場合
  • 会社都合退職の場合

【会社都合退職】

企業が倒産したり、解雇されたり、会社側の都合によって再就職のための時間を持てずに退職せざるを得なかった人は、「特定受給資格者」として認定されます。会社都合の場合には

<失業手当が受け取れる雇用保険の条件>
離職の日以前1年間に、被保険者期間(※)が通算して6カ月以上あること

失業手当(失業保険)はいつからいつまでもらえる? 給付期間について

失業手当の給付期間は、加入者の年齢や雇用保険の加入期間によって異なります。
一般的には、90日から最長360日まで支給されます。

自己都合退職の場合などの給付日数(定年、契約期間満了、自己都合退職)

会社都合退職の場合などの給付日数(特定受給資格者、一部の特定理由離職者など)

失業手当(失業保険)はいくらもらえる? 計算方法とシミュレーション

失業手当(失業保険)の金額は、雇用前の給与に基づいて計算されます。
自分がどれくらいの額を受け取れるかを知りたい場合は、失業手当受給額シミュレーションを利用してください。

  • 失業手当受給額シュミレーション
  • 賃金日額、基本手当日額の上限額
  • 賃金日額、基本手当日額の下限額
  • 基本手当日額の年齢別目安

失業手当(失業保険)の給付総額は、「基本手当日額(離職する前の賃金をもとに算出した1日当たりの支給額)」と「所定給付日数(受給できる期間)」の掛け算で算出されます。

失業手当受給額シュミレーション

(総支給で計算)
(単位:円)



日額イメージ受給できる失業手当の日額は

約00円です。

日数イメージ受給できる失業手当の日数は

00日です。

総額イメージ受給できる失業手当の総額は

約00円です。

賃金日額、基本手当日額の上限額

賃金日額、基本手当日額の下限額

基本手当日額の年齢別目安

*1:厚生労働省による「令和5年8月1日からの賃金日額・基本手当日額」を参照
*2:y=0.8w-0.3{(w-5,110)/7,470}wをもとに算出
*3:y=0.8w-0.35{(w-5,110)/6,190}w,y=0.05w+4,520のいずれか低いほうの額

失業手当(失業保険)をもらう5ステップ! 手続きの流れと必要書類

申請の流れをシンプルな5ステップに分けて詳しくご紹介します。

手続きの流れ

【ステップ1】※必要書類 の準備

  • 離職票-1 ※個人番号欄は住居所を管轄するハローワークに来所した際に、窓口でご本人が記載してください。
  • 離職票-2
  • マイナンバーカード
  • 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード(一部指定できない金融機関があります)

    ⚠️マイナンバーカードがない場合
  • 証明写真2枚(縦3cm✖️横2.4cm)
  • 通知カードor個人番号の記載のある住民票
  • 船員であった方は船員保険失業保険証および船員手帳

【ステップ2】ハローワークで手続きを行う

書類がそろったら、お住まいの地域を担当するハローワークに向かいましょう。

  • 求職申し込み
  • 離職票など必要書類の提出
  • 雇用保険説明会の日時決定

上記の3つを済ませると、「受給資格決定日」が決定します。この日から一週間は「待期期間」として、失業手当の支給はされません。

【ステップ3】雇用保険説明会への参加 ※任意参加

雇用保険説明会に参加してください。そこで「失業認定日」が設定されます。

【ステップ4】失業認定日にハローワークへ行く

失業認定日が来たら、ハローワークに行って、失業認定申告書を提出しましょう。これで失業としての認定が受けられます。ただし、認定を受けるためには、少なくとも月に2回は求職活動をする必要があり、その活動実績を失業認定申告書に記入することが大切です。

【ステップ5】失業保険の受給

失業手当は、失業認定日のあと、通常は5営業日で指定の口座に振り込まれるようになりますよ。
もし給付制限がかかる場合は、2~3カ月後になることもあります。その後は、4週間ごとに失業の認定を受けることが基本です。

失業手当(失業保険)受給中のアルバイトはOK?

失業手当を受け取りながらアルバイトをする、それは可能なのでしょうか?
実は、条件を満たせばアルバイトをしながらでも失業手当の一部を受け取ることが可能です!
ただし、収入に応じて手当額が調整されます。
この記事では、そんな失業手当受給中のアルバイトについてのルールをわかりやすく解説していきます。一緒に詳しく見ていきましょう!

「待期期間中」のアルバイト・副業は避ける

書類を提出して求職申し込みをした後の7日間は、「待期期間」とされ、この間は失業保険の受給に一定の制限がかかります。この期間にアルバイトで収入があると、受給スタートが少し遅れるかもしれません。ですので、可能であればこの期間はアルバイトを控えることをおすすめします。

「就業している」と見なされるほどの労働はNG

待期期間」を過ぎれば、失業手当を受けながらのアルバイトも大丈夫です。ただ、労働時間が多くなりすぎると「就業している」とみなされて、失業手当をもらえなくなることもあるので気をつけましょう。
特に、「週20時間以上働く」場合や、「31日以上続けて働く予定がある」場合は、雇用保険に再加入してしまうかもしれません。アルバイトを考えているなら、これらの上限を超えないようにしましょう。

ハローワークへの申告が必要

アルバイトを始めたら、いくら稼いだかに関わらず、ハローワークに報告することが大切です。この報告を怠ると、残念ながら不正受給とみなされて罰則の対象になってしまうことがあります。
新しい仕事を始めたら、忘れずにハローワークに申告してください。

再就職したらお祝い金がもらえる? 受給条件と手続き方法

失業手当を受けている間に新たな職に就けば、再就職手当というお祝い金がもらえることをご存知ですか?
ただし、この特典を受けるためには、特定の条件を満たし、必要な手続きを正しく行うことが必要になります。
この記事では、再就職手当の受給資格と申請方法について、やさしく解説していきます!

再就職手当の受給要件

  • 就職日の前日までの失業の認定を受けた後の基本手当の支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あること
  • 7日間の待期期間満了後の就職であること
  • 1年を超えて勤務することが確実であると認められること
  • 再就職先が前職と関係ないこと(前職の関連企業や取引先なども含む)
  • 離職理由による給付制限を受けた場合は、待期満了後1カ月間については、ハローワークまたは許可・届け出のある職業紹介事業者の紹介により就職したものであること
  • 過去3年以内に、再就職手当や常用就職支度手当の支給を受けていないこと
  • 失業手当の受給資格決定前から内定していた再就職先でないこと
  • 雇用保険の被保険者であること

再就職手当の受給額

再就職手当の受給額は、失業手当の支給残日数によって変わります。

  • <失業手当の支給残日数が3分の2以上の場合>
    再就職手当 = 基本手当日額 × 所定給付日数の残日数 × 70%
  • <失業手当の支給残日数が3分の1以上の場合>
    再就職手当 = 基本手当日額 × 所定給付日数の残日数 × 60%

再就職手当はいつ受け取れる? 手続きの方法

再就職が決まったら、ハローワーク報告しましょう。
再就職先で「採用証明書」をもらい、再就職の日の前にハローワークへ行き、最後の失業認定をしてもらいます。
必要書類は、以下の通りです。

  • 採用証明書
  • 失業認定申告書
  • 雇用保険受給資格者証

その場で、ハローワークから「再就職手当支給申請書」をもらえます。
これに必要な情報を記入して提出すれば、再就職手当の申請はほぼ完了。申請が通れば、大体1ヶ月後には手当が振り込まれることになります。

失業手当(失業保険)受給中の健康保険や年金の支払いはどうする?

失業手当を受けている間、健康保険や年金の手続きを適切に行う方法があります!
この記事では、そんな大切な保険や年金の扱い方について、わかりやすく解説していきます!

<任意継続保険の利用>

1.前職での健康保険組合の保険に引き続き加入する
2.保険料は会社負担がなくなるため全額自己負担になる
3.離職日から20日以内に加入手続きが必要
4.加入期間は最長2年間

<国民健康保険に加入>

1.前職での健康保険を脱退し、国民健康保険に加入する
2.解雇など会社都合による離職の場合、保険料が減免される可能性がある
3.解雇など会社都合による離職の場合、保険料が減免される可能性がある

<配偶者の扶養家族になる>

1.配偶者が加入している健康保険の扶養家族になる
2.失業手当は収入と見なされるため、扶養家族の収入制限にかからないか条件を確認する必要がある

失業手当(失業保険)のメリット

この制度の最大のメリットは、経済的な安心感を提供すること。
収入が途絶えがちなこの期間に、生活費の一部をカバーしてくれます。さらに、失業手当は再就職活動をサポートするための様々なプログラムセミナーへの参加資格も与えてくれます。これにより、スキルアップやキャリアの見直しを図ることができ、より良い職場を見つけるための大きな助けとなります!
加えて、健康保険や年金などの社会保障制度への移行サポートもあり、受給中でも安心して生活を送ることができるのです。失業手当を受けることで、心にも財布にもゆとりを持って、次のステップへ踏み出す準備を整えることができます!

失業手当(失業保険)のデメリット

一度失業手当を受給すると、雇用保険の加入期間はゼロにリセットされます!
そのため、一度目の退職後に失業保険を受給し、その後転職した会社を1年未満(特定受給資格者等であれば6カ月未満)に退職した場合、二度目の求職期間中は失業手当がもらえません。
また、雇用保険への加入期間が長いほど失業手当の受給額はアップするため、2~3年の間隔で就職と退職を繰り返すと受給額は目減りしてしまいます!この仕組みを知らずに「失業手当があるから大丈夫」と安易に退職を繰り返すと、生活に必要なお金が不足してしまう可能性があります!

失業手当(失業保険)に関するよくあるQ&A

よくある質問は下の画像をタップ
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まとめ

失業手当(失業保険)は、働きたいと思っていて、すぐにでも働ける状態の人に支えを提供する制度です。
これを上手に使えば、転職活動中も生活資金に困ることなく、次の職場をじっくり探せますよ。

手続きを始める時は、必要な書類を揃えてハローワークに行くことが必要です。
失敗しない転職を目指すなら、しっかり情報を集めておくことが大切ですね。

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